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【美容皮膚科医が考える】パーソナルカラー診断とは?イエベ・ブルベだけでは分からない肌質との関係

【美容皮膚科医が考える】パーソナルカラー診断とは?イエベ・ブルベだけでは分からない肌質との関係

パーソナルカラー診断とは?

「私はイエベだからオレンジが似合う。」「ブルベだからピンク系のリップを選んでいる。」

最近では、このような会話を耳にする機会が増えました。SNSやYouTubeでもパーソナルカラー診断は人気のコンテンツとなり、美容室やサロンで診断を受けた経験がある方も多いのではないでしょうか。

しかし、実際に診断を受けても「なぜその結果になったのかよく分からなかった」「イエベ・ブルベは分かったけれど、それ以外は難しかった」と感じる方も少なくありません。

その理由は、パーソナルカラー診断が単純に「黄色っぽい肌だからイエベ」「青白い肌だからブルベ」という2択ではなく、複数の要素を組み合わせて判断しているからです。

一般的なパーソナルカラー診断では、次の4つの要素を総合的に評価します。

  • 色相(イエベ・ブルベ)
  • 明度(明るさ)
  • 彩度(鮮やかさ)
  • 清濁(クリア感・濁り感)

この4つを組み合わせることで、一般的な4シーズン分類(春・夏・秋・冬)や、さらに細かく16タイプ分類が行われます。

一方で、美容皮膚科では、肌を別の視点から診察しています。肌の色だけではなく、メラニン量や血管の見え方、肌のハリ、キメ、ツヤ、毛穴、皮膚の厚みなどを総合的に確認し、「肌そのもの」の状態を評価します。

そのため、美容皮膚科の視点からパーソナルカラーを考えると、「なぜその診断になるのか」をより医学的に理解しやすくなるのです。

パーソナルカラーは「4つの軸」で決まる

多くの方が知っているのは「イエベ」「ブルベ」という色相だけですが、実際にはそれだけでは診断できません。

例えば、同じイエベでも、

  • 肌が明るい人
  • 肌が暗めの人
  • ツヤがある人
  • マットな肌の人
  • 髪が真っ黒な人
  • 髪が柔らかいブラウンの人

では、似合う色が変わります。

その違いを細かく分類するために、「明度」「彩度」「清濁」という要素が加わります。

つまり、イエベ・ブルベは診断の入り口であり、本当に似合う色を決めるためには、4つすべてを評価する必要があるのです。

色相とは?|イエベ・ブルベを決める要素

色相とは、「肌が黄色寄りに見えるのか」「青み寄りに見えるのか」を判断する軸です。

一般的には、

  • 黄色みが強い肌=イエローベース(イエベ)
  • 青みが強い肌=ブルーベース(ブルベ)

と説明されます。

しかし、美容皮膚科の視点では、単純に肌の表面の色だけを見ているわけではありません。

色相に影響する代表的な要素は、

  • メラニン色素
  • ヘモグロビン(毛細血管)
  • 皮膚の厚み
  • 皮下脂肪の厚み
  • 紫外線による日焼け

などです。

例えば、皮膚が薄い方は毛細血管の青みが透けやすく、ブルーベース寄りに見えやすくなります。一方で、メラニン量が多かったり日焼けをしていたりすると、黄色味や赤みが強く見え、イエローベースの印象になることがあります。

つまり、「イエベかブルベか」は、生まれつきの体質だけでなく、肌の状態や環境によって見え方が変化する要素でもあるのです。

明度とは?|美容皮膚科では「メラニン量」が深く関係する

パーソナルカラーにおける明度とは、「肌の明るさ」を指します。

一般的には「色白だから高明度」「色黒だから低明度」と説明されることが多いですが、美容皮膚科では、その背景にあるメラニン量や肌質まで考えます。

メラニン色素が少ない肌は光を反射しやすく、明るく透明感のある印象になります。一方で、メラニン量が多い肌は光を吸収しやすく、落ち着いた深みのある印象になります。

また、顔立ちも明度の印象に影響します。骨格がはっきりしている方はコントラストが強く見え、柔らかい顔立ちの方は全体的に優しい印象になります。

そのため、明度は単に「色白・色黒」で判断するものではなく、メラニン量・光の反射・顔立ちまで含めて考える必要があります。

彩度とは?|肌の「ツヤ」と「立体感」が印象を左右する

パーソナルカラー診断における「彩度」とは、色の鮮やかさを表す要素です。

一般的には「鮮やかな色が似合う」「くすんだ色が似合う」という説明がされますが、実際には肌そのものの状態が大きく影響しています。

美容皮膚科では、彩度には次のような要素が関係していると考えています。

・肌のキメが整っているか
・肌にハリがあるか
・ツヤがあるか
・毛穴が目立っていないか
・光を均一に反射できているか

例えば、同じ色白の方でも、肌にハリやツヤがある方は光を均一に反射するため、鮮やかな色の洋服やリップが自然になじみます。

一方で、乾燥や毛穴の開き、小じわが目立つ状態では、肌表面で光が乱反射するため、お顔全体が少しくすんで見えることがあります。そのため、鮮やかな色を合わせると色だけが浮いて見え、「なんとなく似合わない」と感じることがあります。

つまり彩度とは、生まれつきの特徴だけではなく、現在の肌状態にも左右される要素なのです。

清濁とは?|「透明感」を決める一番難しい要素

パーソナルカラー診断で最も分かりにくいと言われるのが「清濁」です。

清濁とは簡単にいうと、「透明感がある印象」か「落ち着いた印象」かを判断する軸です。

一般的には、

清(クリア)

・透明感がある
・白目がきれい
・瞳の輪郭がはっきりしている
・黒髪が似合う
・肌にツヤがある

濁(ソフト)

・柔らかい印象
・髪色が明るめ
・マットな肌質
・コントラストが弱い
・優しい雰囲気

このように分類されます。

しかし、美容皮膚科では「清濁」は単純に髪色だけで決まるものではないと考えています。

例えば、肌にツヤがありキメが整っている方は、髪色が明るくても透明感がある印象になります。

逆に、肌の乾燥や毛穴、くすみが目立つと、本来クリアタイプだった方でも「濁って見える」ことがあります。

つまり清濁は、生まれつきの特徴だけでなく、その日の肌コンディションにも影響される要素なのです。

なぜ診断士によって結果が違うのか?

「サロンAではブルベ夏と言われたのに、サロンBではイエベ春だった。」

このような話を聞いたことがある方も多いのではないでしょうか。

実は、これは珍しいことではありません。

その理由は、色相・明度・彩度・清濁の4つの要素が完全に独立しているわけではないからです。

例えば、肌にハリがある方は彩度が高く見えますが、同時に透明感も増すため、清タイプと評価されやすくなります。

また、メラニン量が増えると明度だけでなく色相の見え方にも影響します。

つまり、1つの特徴が複数の評価項目に関係するため、診断士がどの要素を重視するかによって結果が変わることがあるのです。

これは診断士が間違っているということではなく、「評価基準に幅がある」ということでもあります。

美容皮膚科では「肌そのもの」を診察しています

美容皮膚科では、似合う色を診断するのではなく、「なぜそのような肌に見えるのか」という原因を診ています。

例えば、

・メラニン量が多いのか
・赤みが強いのか
・毛細血管が透けているのか
・肌のキメが乱れているのか
・毛穴が開いているのか
・ハリが低下しているのか

こうした要素を診断したうえで、患者様一人ひとりに適した治療をご提案します。

そのため、美容医療によって肌状態が改善すると、以前より明るく見えたり、透明感が増したりして、「似合う色が変わった」と感じる方もいらっしゃいます。

美容皮膚科の視点では、パーソナルカラーは「生まれつきの要素」と「現在の肌状態」の両方が影響していると考えています。

日焼けするとイエベになるって本当?

「夏になるとイエベっぽくなる気がする。」
「冬になるとブルベと言われる。」

このような経験がある方もいらっしゃるのではないでしょうか。

結論から言うと、肌の見え方は変わります。

ただし、「パーソナルカラーそのものが変わる」というより、「肌の印象が変化する」と考えた方が正確です。

紫外線を浴びると、肌はメラニンを作り始めます。

メラニンには紫外線から細胞を守る働きがありますが、その結果として肌の黄色みや褐色味が強く見えるようになります。

さらに、日焼け直後は炎症による赤みも加わるため、本来の肌色とは異なる印象になります。

そのため、普段はブルーベース寄りに見える方でも、夏場はイエローベース寄りに見えることがあります。

逆に、冬になって日焼けが落ち着くと、本来の透明感や青みが戻り、「ブルベっぽく見える」と感じる方も少なくありません。

つまり、紫外線は肌の見え方を変える大きな要因の一つなのです。

肌質改善をすると、似合う色が変わることはある?

美容医療を受けた患者様から、

「前より明るい色が似合うようになった気がする。」

「以前は顔色が悪く見えた色が似合うようになった。」

というお話をいただくことがあります。

これも十分に起こり得ることです。

例えば、

・シミが減る

・くすみが改善する

・赤みが落ち着く

・毛穴が引き締まる

・肌にハリが出る

・ツヤが増える

このような変化が起こると、肌全体の光の反射が均一になります。

すると、お顔全体の印象が明るくなり、透明感も増して見えるようになります。

つまり、「似合う色が変わった」というよりも、「肌が本来持っている魅力が引き出された」と考える方が自然です。

美容医療はパーソナルカラーを変えるのではなく、「肌のコンディション」を整える

ここで大切なのは、「美容医療を受ければブルベになる」「イエベになる」というわけではないということです。

美容医療で変えられるのは、

・シミ

・赤み

・毛穴

・ハリ

・キメ

・小じわ

・乾燥

などの肌状態です。

これらが改善すると、お顔全体の印象が変わるため、これまで避けていた色が似合うように感じることがあります。

そのため、パーソナルカラーだけでメイクや洋服を決めるのではなく、「現在の肌コンディション」も考慮することが大切です。

VISIAで分かること

ラメールクリニックでは、VISIAを用いた肌診断を行っています。

VISIAでは、

・シミ

・隠れジミ

・赤み

・毛穴

・シワ

・キメ

・紫外線ダメージ

・肌年齢

などを客観的に評価できます。

これらはパーソナルカラー診断とは異なりますが、「なぜ肌がくすんで見えるのか」「なぜ透明感が出ないのか」という原因を知るためには非常に役立つ検査です。

例えば、「ブルベだから顔色が悪く見える」と思っていた方でも、実際には赤みや色素沈着が原因だったというケースもあります。

逆に、「イエベだから黄色っぽい」と思っていた方が、肝斑や日焼けの影響でそう見えていただけということもあります。

見た目の印象だけで判断せず、肌の状態を客観的に知ることが、美肌への第一歩です。

ラメールクリニックVISIA肌診断の料金

パーソナルカラーだけでは、美肌は作れません

似合う色を知ることは、メイクやファッションを楽しむうえでとても大切です。

しかし、どれだけ似合う色を身につけても、肌に赤みやくすみ、乾燥、小じわがあると、本来の魅力を十分に引き出せないことがあります。

美容皮膚科では、「似合う色を探す」だけではなく、「どんな色でも映える肌を育てる」ことを目指しています。

シミや赤みを改善し、ハリやツヤを高めることで、お顔全体の印象は大きく変わります。

その結果として、「以前より明るい色が似合うようになった」「透明感が増した」と感じる方も少なくありません。

美容医療はパーソナルカラーを変える治療ではありませんが、肌本来の美しさを引き出し、その方の魅力をより自然に見せるサポートができると考えています。

4シーズンと16タイプはどう違う?

パーソナルカラー診断では、「春・夏・秋・冬」の4シーズン分類が最も有名です。

しかし近年では、さらに細かく分類した16タイプ診断を採用するサロンも増えています。

これは、同じ「イエベ春」でも、

・明るい色が得意な方
・鮮やかな色が得意な方
・落ち着いた色が得意な方

など、似合う色に違いがあるためです。

例えば、

Lightタイプ
明るく透明感のある色が得意で、柔らかく軽やかな印象になります。

Brightタイプ
鮮やかな色を顔負けせず着こなせるタイプです。コントラストのある配色も似合いやすい傾向があります。

Mutedタイプ
彩度を抑えた落ち着いた色が得意で、くすみカラーやニュアンスカラーが調和しやすくなります。

Deepタイプ
深みのある色や重厚感のあるカラーが似合いやすく、大人っぽい印象を引き立てます。

つまり、「イエベ」「ブルベ」だけではなく、明度・彩度・清濁まで合わせて考えることで、本当に似合う色に近づいていきます。

美容皮膚科医が考える「似合う色」

美容皮膚科では、「この色が似合います」と診断することはありません。

その代わり、

・なぜ顔色が悪く見えるのか
・なぜ透明感がなく見えるのか
・なぜくすんで見えるのか

という原因を医学的に考えます。

例えば、

赤みが強い方は、血管拡張や炎症が原因かもしれません。

黄色っぽく見える方は、日焼けや色素沈着、メラニンの影響を受けている可能性があります。

肌がマットに見える方は、乾燥やキメの乱れ、毛穴の開きが関係していることもあります。

このように、肌そのものの状態を整えることで、お顔全体の印象が変わり、「似合う色が増えた」と感じるケースは少なくありません。

よくある質問

イエベ・ブルベは一生変わりませんか?

生まれ持った特徴は大きく変わりませんが、日焼けや加齢、肌質の変化によって見え方は変化します。

日焼けするとイエベになりますか?

メラニン量が増えることで黄色みや褐色味が強く見えるため、一時的にイエベ寄りの印象になることがあります。

肌質改善をするとパーソナルカラーは変わりますか?

診断そのものが変わるわけではありませんが、ハリやツヤ、透明感が向上することで、これまで苦手だと思っていた色が似合うように感じることがあります。

シミや肝斑があると診断は変わりますか?

シミやくすみ、肝斑、赤みなどは肌全体の印象に影響します。そのため、本来の肌色とは異なる印象で診断される可能性があります。

VISIAでパーソナルカラーは分かりますか?

VISIAはパーソナルカラーを診断する機器ではありません。しかし、シミ・赤み・毛穴・キメ・紫外線ダメージなどを客観的に分析できるため、肌の印象を左右する原因を知ることができます。

美容医療を受けると似合う色は増えますか?

肌質改善によって透明感やツヤが増すと、以前より幅広い色が似合うように感じる方は少なくありません。

辻医師の診断メモ

パーソナルカラーはとても参考になりますが、それだけで肌の状態を判断することはできません。

実際の診療では、メラニン量、赤み、血管、皮膚の厚み、キメ、ハリ、毛穴、小じわなど、さまざまな要素を総合的に評価しています。

例えば、「ブルベだから顔色が悪い」のではなく、赤みや乾燥、色素沈着が原因でそう見えていることもあります。

肌の印象は、生まれ持った体質だけではなく、日々のスキンケアや紫外線対策、美容医療によって変化します。

そのため、「似合う色を探す」だけではなく、「肌そのものを美しく育てる」という視点も大切だと考えています。

まとめ

パーソナルカラー診断は、イエベ・ブルベだけではなく、「色相」「明度」「彩度」「清濁」の4つの要素を組み合わせて判断されています。

一方、美容皮膚科では、メラニン量や赤み、血管の見え方、キメ、ハリ、ツヤなどを医学的に評価し、肌の状態そのものを診察しています。

肌質が改善すると、お顔全体の印象や透明感が変わり、これまで苦手だと思っていた色が似合うように感じることもあります。

ラメールクリニックでは、VISIAによる肌診断をはじめ、一人ひとりの肌状態に合わせた美容医療をご提案しています。

「自分の肌質を詳しく知りたい」「透明感を高めたい」「肌質改善をしたい」という方は、ぜひお気軽にご相談ください。

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