30代からのスキンケアで本当に大切なこと|美容皮膚科医が考える「老けない肌」の作り方

「高い化粧品を使っているのに肌が変わらない」
「20代の頃と同じケアなのに乾燥する」
「毛穴やたるみが急に気になり始めた」
30代になると、このようなお悩みを感じる方が増えてきます。
しかし実際には、老化の原因はスキンケアだけではありません。
美容医療業界では、
『肌の状態を決めるのは生活習慣が約7割、美容医療やスキンケアが約3割』
とも言われています。
つまり本当に若々しい肌を維持するためには、
・スキンケア
・紫外線対策
・睡眠
・食事
・運動
これらを総合的に考える必要があります。
今回は美容皮膚科医の視点から、30代以降に本当に必要なスキンケアと老化対策について解説します。
肌老化の最大の原因は「年齢」ではなく紫外線
「年齢を重ねるから老ける」
そう思われがちですが、実は違います。
肌老化の約80%は紫外線による『光老化』が原因とされています。
紫外線を浴び続けると、
・コラーゲンの破壊
・ヒアルロン酸の減少
・シミ
・たるみ
・毛穴の開き
・小じわ
が進行します。
特に30代以降はこれまで蓄積された紫外線ダメージが表面化しやすくなります。
だからこそ、
・日焼け止め
・帽子
・サングラス
・UVカットウェア
は最もコストパフォーマンスの高いエイジングケアと言えます。
30代で急に老けたと感じる理由
30代になると、
皮脂分泌量が低下し始めます。
さらにコラーゲンやヒアルロン酸も減少するため、
20代の頃にはなかった
・乾燥
・目元の小じわ
・毛穴
・くすみ
が目立つようになります。
特に目元は皮膚が薄いため変化が出やすい部位です。
「急に老けた」
というより、
今まで蓄積してきたダメージが30代で見え始めるのです。
スキンケアは『肌に栄養を与える食事』
私は患者様に、
「スキンケアは肌の食事です」
とお話しています。
どれだけ良い生活習慣を送っていても、
毎日の食事を抜けば健康を維持できないのと同じです。
肌も適切な栄養補給が必要です。
基本は
・化粧水
・美容液
・クリーム
の3ステップ。
大切なのは高価な製品ではなく、
自分の肌に必要な成分を選ぶことです。
美容皮膚科医がおすすめする成分
レチノール
レチノールは最もエビデンスが豊富なエイジングケア成分の一つです。
・コラーゲン産生促進
・小じわ改善
・毛穴改善
・ハリ改善
・光老化予防
など多くの効果が期待できます。
「肌が薄くなる」
と誤解されることがありますが、
実際にはコラーゲン産生を促進し、肌の土台を強くする働きがあります。
セラミド
30代以降に特に重要なのがセラミドです。
セラミドは肌のバリア機能を支える成分であり、
不足すると
・乾燥
・赤み
・敏感肌
・小じわ
が起こりやすくなります。
保湿ケアの中心として取り入れたい成分です。
実はNGな美容習慣
患者様からよくご相談いただくのが
「頑張っているのに肌が悪化する」
というケースです。
その原因として多いのが、
カッサや過度なマッサージ
摩擦は色素沈着やたるみの原因になります。
肌は極力こすらないことが重要です。
スクラブ洗顔
必要な角質やバリア機能まで傷つけてしまう可能性があります。
特に30代以降の乾燥肌にはおすすめできません。
若々しい肌を保つ人が共通して行っていること
美容医療に長年携わっていると、
若々しい方には共通点があります。
それは、
「運動習慣がある」
ということです。
有酸素運動は
・血流改善
・代謝向上
・炎症抑制
・睡眠改善
につながります。
運動後に肌ツヤが良くなるのは気のせいではありません。
実際に血流が改善し、肌細胞への栄養供給が増えるためです。
睡眠は最高の美容液
どれだけ高価な化粧品を使っても、
睡眠不足では肌は回復しません。
睡眠中には成長ホルモンが分泌され、
・細胞修復
・ターンオーバー促進
・コラーゲン生成
が行われます。
美容液よりも先に見直したいのが睡眠です。
スキンケアで限界を感じたら「真皮ケア」
スキンケアが届くのは主に表皮です。
しかし、
毛穴
ハリ
透明感
を左右するのは真皮です。
そのため30代以降は、
・スネコス
・リジュラン
・ジャルプロ
・プルリアル
などの肌育治療が有効になります。
真皮でコラーゲン生成を促し、
肌そのものを若々しく育てていく治療です。
美容皮膚科医が考える「老けないための3原則」
私が患者様にお伝えしているのは、
①運動習慣
②正しいスキンケア
③徹底した紫外線対策
この3つです。
どれか一つではなく、
全てを少しずつ積み重ねることが10年後の肌を変えます。
美容医療は魔法ではありません。
しかし正しい生活習慣と組み合わせることで、その効果を最大限に引き出すことができます。
30代は老化の始まりではなく、未来の肌を作る土台の時期です。
今の積み重ねが、40代・50代の肌を大きく左右します。